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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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尾を途中に曳(ひ)く


楚の国から重臣がやってきて
荘子を登用しようとしたときの
荘子の答え。

「我が楚の大臣になっていただきたい。」
見向きもせずに荘子は質問した。

「なんでも楚には、霊験確かな亀の甲羅が
あるそうですね。三千年生きたとか。
それが、いま絹につつまれ大切に
しまわれていると聞いています。」

「時に、亀にとっては今の状態か生きていて
泥にしっぽをひきずっている状態
どちらが良かったと思われますか?」

使者は
「そりゃあ生きていた方が良かったでしょう。」
と答えた。

「私も泥にまみれていたほうが
性にあってあっておるのです。」


これは、いささか強引な断り方ですね。
絶対的拒絶とでも言いましょうか。
暗に生きながら死んでいるような
扱いを受けるのは嫌だと
言っているような感じに聞こえます。
しかし、相手の王が大切にしているものを
例えとしてつかっている点がミソですね。

きっと使者には荘子に対する敬いが
足りなかったのかなとも考えてしまいます。
有命な話でもある太公望への対しての対応
と比べてですが。


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