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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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韓非子 和氏(かし) 完璧の語源の事例


それ珠玉は人主の急とするところなり。
和、ハクを献じていまだ美ならずといえども、
いまだ王の害ならざるなり。然るになお両足を切られ
宝すなわち論ぜられる。宝論ずるもかくのごとくなり


ある男が宝石を見つけ王に献上した。認められなかったばかりか
ペテン師だとして足切りの刑をうけた。王は宝石を求めていたにも
かかわらず。政策を提案するのならそれ以上に難しき問題だ。

昔、楚の国に和氏という男がいた、山中で粗玉を見つけ、
レイ王に献上した。宝石鑑定師は石ころと鑑定した。
怒ったレイ王は足切りの刑にし、左足を切らせた。
武王の時代になり再び献上するとまたもや右足を切られた。
文王の時代になり、今度は山のふもとで3日3晩泣き続けた。
「宝玉が石ころと言われ、正直者がペテン師だと言われたことが
くやしい。」と…。
文王は粗玉を磨かせてみた。それはまことの宝玉であった。
彼の名前を取って「和氏の壁」(かしのへき)と呼ばれた。


全き以って完全に壁であったというわけである。喜ばれるはずの
宝石でもこのような辱めを受けるのだから、社長に政策を言ったところ
で嫌われるだけだ。こんな風に部下に思わせない雰囲気造りが重要だろうな。

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