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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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韓非子 二柄の教え 信賞必罰


賞罰は大将たる自分が自分で適正に行うべきだ


 名君というものは、二つの斧の柄を握り、
随所で適正に振るうことによって部下を統率する。
 二つの柄とは、「刑」と「徳」である。「刑」とは、罰すること。
「徳」とは、賞を与えることである。


「徳」を手放した、斉の簡公(かんこう)は部下の田常(でんじょう)に殺され、
「刑」を手放した、宋の君主は部下の子牢(しかん)に地位を脅かされた。


その昔、韓の昭候(しょうこう)が、うたた寝をした際、
冠係が寒いだろうと気遣い着物をかけた。
「だれがかけてくれたのか?」との問いに、「冠係です。」と答えると、
衣装係と冠係の両方を罰したという。
つまり、己の領分を超えた仕事を行った冠係と、
職務怠慢な衣装係だというわけである。
このような、厳格な勤務体系を刑名参同という。


さすがに、例の韓の昭候の逸話は行き過ぎだと思ったけれど、
「広大な山火事もボヤから」だし、職務を確実に遂行させるという
徹底された政治の仕方かもしれない。

大将とは小さきことにこだわってはならないが、
小さな予兆を見逃してはいけない。と何かの本で読んだ気がする。
私心に捕らわれないように気を付けながらこれについても
意識を向けていきたいものですね。

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