韓非子 十過(じっか) 過ちには十種類ある⑩ 2018年09月21日 韓非子 1 10.外国の力に頼り切ること 昔、秦に攻め込まれた韓の王が対応を誤ったお話。 秦が韓のギヨウに攻め込んでいよいよ韓が危ないとなったとき 韓の丞相は「秦に使者を出し、連合して楚を攻めましょう」 と進言した。 韓王はさっそく秦に贈り物と都市を差し出す ため、使者と贈り物の準備を始めた。 韓と秦の動きを知った、韓の同盟国、楚はあせり韓王に対し 「我が国は韓に対し援軍の準備をしています。どうか 見誤った対応をなさらぬように」…と。 韓王は大変喜び使者派遣を中止させた。韓国丞相は 「いけません。実際に攻め込んできてるのは秦であって 楚の援軍は見せかけです。甘言を信じては国を無くしますぞ。」 韓王は甘言を信じ丞相の言葉を聞き入れなかった。 何度も韓から楚に援軍要請の使者が行ったが楚は なんだかんだと理由を付け断り続けた。 やがて国が削られる結果に終わり韓王は笑いものになった。 孫子にも虚実を見誤ってはいけないみたいなのありましたよね。 対処する順番や本質を見なければならないのですね。 [0回]PR