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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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存在と無 サルトル


人間の意識について
常に否定を求める
対自存在として捉え、
物にはない自由の意味を
見出した

サルトルによる実存主義の主張。
1943年刊行。

人間の存在は意識である。
という前提のもとその構造に
迫った本です。
まず2つの存在があり
比べていきます。
「即自存在」と「対自存在」
の2つあると言います。

即自存在とは、
いすや机などそれ自体が
存在している状態で、
対自存在とは、
「それ自体であるものでは
なくあらぬものである。」
というように否定性が本質です。
例えば今日落ち込むことが
あったと仮定して
昨日の私にはなかった感情を
生み出した。
こういう意識はモノには
できない事であり
これが自由なのである。
と述べています。
人間は
「自由の刑に処せられている。」
とネガティブ発言もしています。
自由は不安のもとであり
どうなっていくかを
見ないようにし
「自己欺瞞」に陥るのだと
言います。

自由とは何でもできる
ということではなく、
何かに縛られている中で
何かをしよう。
とすることであると
言っています。
与えられた状況の中で世界に
自分から働き掛け意味を
与えることが自由であると
締めくくられています。

一言でいうなら
「モノじゃなく人間に
生まれたんだし
ウダウダ言わずに
世界くらい変えて見せろや」

ということですね。
無茶ぶりかも知れませんが
なかなか面白いことを
主張してみえますね。

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愛するということ フロム

愛するということは
どういうことなのか。
に言及し従来の愛の形を
180度転換したほどの衝撃を
与えたフロムの代表作。
1956年刊行。

THE ART OF LOVING
のタイトル通り愛する技術と
訳せます。
ただし愛される技術では
なく愛する技術と
されているのが違う
ところです。
フロム曰く、
愛とは本来能動的なもので
モノを選ぶような
矮小的な話題にしてしまって
はいけないと言います。

資本主義と見比べて人を
愛せないのは現代病的な
考え方である。
とまで言っています。

愛は落ちるのではなく
自ら踏み込むもので、
それは愛を与える事で
あるとしています。

「愛は自分が与えることで
初めて返ってくるもので
与えるだけでは失うという
考え方は間違っている
のだと言います。」
フロムの言うのは
分かち合うということですね。

能動的性質として4つの
能力を上げています。
配慮、尊重、責任、理解、
いずれも他者を思いやる
為の性質です。

客観的に物事を見る練習、
相手を信じるために
まずは自分を信じる、
さらに勇気を持てるように
危険を冒し失望や苦痛に
耐える訓練をすることが
重要だと述べています。

やはりこれはビジネスや
組織構築にも通じることですね。
対人関係すべてにおける
極意では?
とすら感じています。

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