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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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「自由論」 J・Sミル

他者への危害を及ぼす時のみ
個人の自由の規制を
するべきでそれ以外は
個人の判断に委ねるべきだ。

とする「危害原理」を主張した。
JSミルの代表作。
1859年刊行。

基本的な自由は人間
にとって不可欠なもので
それが保証されて
いないようでは、
自由の国家とは言えない。
国家の権力からの自由と
いう考え方です。

一番視るべきは、
「多数決の暴政」に
言及している点です。
民主主義とは
一見聞こえが良いもの
ですが
民衆による統治は、
少数派の意見を
常に黙殺します。
社会的世論での
圧力や差別が起こると
予見しているのは、
現在にも通じる点が
ありますね。

個性を殺させ、
画一化させていき権力に
よる暴政よりも本質的には
危険なものとして
挙げられています。
個性を守ることを
最大の課題としています。

そこでミルは、
正常な個人への干渉の
基準として「危害原理」
を定めています。

まずは、判断基準として
「自分自身を守る行為」、
「他者に対する行為」の
2つに分けています。

他者に危害が及ばない
限りは最大限個人の
個性を大事にしよう。

それが社会という
集団の中にある自由の形
であると述べています。

また他にも「功利主義論」
も著作しており
これにも個人一人の
快楽ではなく快楽の質を
上げるべきだ。

つまり他者貢献による
幸福の実現こそ快楽と
すべきという素晴らしい
「功利主義」となっています。

ただ他人にも自身の枠内での
幸福を強制するのではなく
「危害原理」に基づく判断を
せよと一貫した主張を
しているのが、JSミルです。
この危害原理を11つに
当てはめて判断するのが
難しいですよね。
出来る限り考えて
判断するつもりでいます。

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「社会契約論」 ルソー

国家は人民に共通する
「一般意思」に基づく
契約によって創られるべき
だと説いてフランス革命の
バイブルにもなった
ルソーの代表作。
1762年刊行。

絶対王政の時代、
ヨーロッパ諸国は
「神から権利を
授けられたとされる」
君主が支配していました。

君主の圧政に疑問を
抱いた思想家が社会の
在り方を考え始めるのです。

その一つがルソーの
「社会契約論」です。

まずは国家の現状を
弾糾するところから
始まります。
本来自由のはずなのに
あまりにも不自由だと
いうのです。

具体的に家族のような
システムを構築しては
どうかという主張です。
例えば子供は自分の
自由を親に預けます。
しかしそのおかげで
子どもは安心して
暮らすことが
出来るのです。

同様に全員が全員に
対して自由を譲渡
すれば最終的に
自身の譲渡先は
自分自身になるのだと
主張します。
その場合は欲望の
ままにふるまう
「自然的自由」を放棄し、
理性や義務に従って生きる

「市民的自由」を
手に入れることが
可能だと説きます。

日本風に言うと
空気を読む的な意味です。
集団で生きる以上
あまりに多数に該当しない
行動は避けるべき
なのだという考えです。

これが行き過ぎて
いてかつ、
本質が失われているのが
今の世界かも知れません。

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