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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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「パンセ」 パスカル

人間は考える葦である。
という有名な言葉で
お馴染みのパスカルが
1670年に

刊行した道徳的なエッセー。
人間の思考や行動に
鋭く言及した一冊です。

大きく分類して3つの
構成になってます。
1つ目は、人間の偉大さと
脆さについての考察。

2つ目は、その問題を
解決しようとしている
哲学者への批判。
3つ目は、宗教とくに
キリストの愛からの救いを
述べています。

ここで注目すべきはやはり
「人間は考える葦である」
という名言ですね。
人は思考がある分
動物よりも偉大である。
がその反面弱い生き物
でもある。
両面性があるのが
人間であると述べています。

幾何学的思考と
繊細な思考の両方で
思考を巡らせて向上
していくことが重要と
言われています。

幾何学的とは、
合理的な判断。
繊細な思考とは、
感情的判断。

簡単に言えば、
悩んで落ち込んだとか、
問題にぶつかったとしても
考えを巡らすことで
解決していける力を
持っているのが人間
だから目を背けること
なく前を向こうと
述べているのです。

時には前方に崖があった
としても見えないように
障害物で目隠しをしては、
崖に向けて走っていく
ようなこともある。
とパスカルは言います。

確かに分かっている
のだけれど…
なんていう言い訳を
することもありますね。
もちろん私もです。

気を付けます。(;’’)

一冊を通して
哲学?…おおいに結構!
宗教?…おおいに結構!

でも結局は自分だからね
という現代にも通じる応援の
メッセージではないでしょうか。

まあ少し投げやりな
感じに思うと思います。

自身の力ではどうにも
ならないということも
当然あります。

特にビジネスは市場の変化
とともに業績が上下します。
ですがそれを知っていれば
手を打つことが出来るのです。
このような名著
一度読んでみては
いかがでしょうか。

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君主論 マキャヴェリ

理想の政治を実現するために
君主がとるべきとされる姿を
リアリズム的な観点から描いた

マキャヴェリによるリーダー論。
1532年刊行された。

前後半の2部制に分かれています。
前半部分では「君主政体論」
つまり君主制についての分析が
行われています。
2つのタイプがあり
「世襲制君主」と「新興制君主」
であって対応が異なるのだと
言います。世襲制君主はすでに
制度や伝統があるのだから
守るだけでやっていけます。

新興制君主はすべてをゼロから
築くので困難があると言います。
大切なのは「強制する」こと。

その原動力となるのが軍隊であって
「良き軍隊のなきところには
良き法はあり得ない。」
との主張がなされています。
強引なタイプが好きそうですが
浅い理解の活用は危険そうです。

後半部分では君主が持つべき素質に
ついての持論を展開します。

必要なのは「冷酷さ」であって、
慈悲深さが無秩序を
生みかえって悪くなるのだと
主張します。

これはその通りかもしれません。
「愛されるよりも畏れられる方が
望ましい。」

必要な時は、
悪を行ってもいいのだと言います。
最小限の犠牲によって秩序を守るが
肝要との一貫した主張で
締めくくられます。
マキャヴェリは君主には
「キツネのように狡猾で罠を
避けて身を守り、

獅子のように他の動物に
負けることのない力を
身につけよ。」
との激励をおこなっています。

半分賛成で半分反対でしょうかね。
自身や組織を守るために
知識を高いレベルで保有する
そして
高めていくように
しなければならない。
これには賛成します。

罰は賞があってはじめて
効力が生まれます。
片方だけでは意味をなさない
気がします。
近年の
労働環境の悪化も
これをそのままとらえた
結果かもしれません。

面白いのは、
理想政治の為が入り口な事です。
誰だってよい組織にしたいと
尽力するものです。

やり方もいろいろですね。

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