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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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幸福論 アラン

幸福になる為のヒントを
プロポ(見開き1ページ上で
一章としている書き方で
表される書き方)

と呼ばれる断章形式で
綴られた、アランの代表作。
1925年刊行。

一言でいうならば、
ポジティブシンキングな
本です。()この本は読んで
いて凄く励まされるので
一読の価値ありです。

アランが言うには幸福に
ついての持論展開です。
まずは「上機嫌というのは
存在しない。
気分は常に悪いものなのだ。
幸福とは意思と自己克服である。」
という主張から入ります。

創造力は時に危険であり
思い悩むのは良くない。
幸福になりたい人が
一番ダメなのは何もしない事
であると言います。
「不幸になるのは不満を
抱くのは簡単である。
ただ人が楽しませて
くれるのを待てばいいだけだ。
そう王子のように。」

アランは幸福になるのは
他人に対する義務である
とも言っています。

幸福な人が周りに居れば
他人の幸福に励まされ
癒されるのだ。
幸福になると決意した人には
盛大な場所を用意し、
大いに褒めたたえるべきである。
と締めくくられます。

朱に染まれば赤くなると
いうことですね。
大いに賛成します。
逆なら大いに暗い
世の中になってしまい
ますからね。
私もいい意味での子供
っぽさは持って
穏やかに過ごせたらなと
考えております。

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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

西洋社会で資本主義が発展した
理由をプロテスタンティズム
(*1
の禁欲的生活態度から
生まれたものであるとする、
マックス・ヴエーバーの著作。
1905年刊行。

ヴエーバーの分析によると人は、
より多くの報酬を得ようと
するのではなく、
習慣的な生活を続けるために
必要なものを手に入れよう
とするのだというのです。
西洋近代の経営者は
プロテスタントが多いと
いうことが統計で
分かったのです。
そのなかでも、
カルヴィニズムの予定説に
着目します。

予定説とは、救済されるか
どうかはあらかじめ神に
よって決められている。
とする考え方です。

救済されるために職業への
勤勉さが利潤を生み、
禁欲的生活が美徳な教え
によって資本が蓄積される。
これによって帰結的に
資本主義の形成に至った
と分析しています。

それを彼は「資本主義の精神」
の意味を持つ「エートス」に
よって描いているのが
本書になります。

エートスとは、
今風に言えば
倫理的雰囲気とか
思想的雰囲気といったところ
でしょう。

現代日本でも、
バブルがはじけて
苦労したのでかなりの
利益を積み増しており
使われていない企業の
「余剰資金」が問題視
されたりしますね。
貯金が美徳の日本と
通じるところもある
のかもしれません。

 

1…プロテスタンティズム
…16世紀西方キリスト教に
おける宗教改革の原動力
となった宗教理念等のこと。
大きく分けて2つ。
信仰主義と聖書主義の
2点に要約されることが多い。

信仰主義…
救済における神の絶対性と
直接性を主張するもの。

聖書主義…
神の言葉が絶対的な立場を
占めるので、伝統、
教会聖職者の人的権力への
批判等。

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