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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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管子 重令(じゅうれい)編 法令尊重


「およそ国に君たるの重器は、
令より重きなし。
令重ければすなわち君尊し。」

「国は虚しく重からず。
兵は虚しく勝たず、
民は虚しく用いられず、
令は虚しく行われず。」

「地大に国富み、人衆(おお)く、
兵強きは、これ覇王の本なり。
然るに危亡と隣をなすは、
天道の数、人心の変なり。」

「天道の数は、至ればすなわち返り、
盛んなればすなわち衰(おとろ)う。
人心の変は、余りあればすなわち驕り
驕ればすなわち緩怠なり。」

「およそ先王、国を治るの器、
三つあり。三器とはなんぞや。
曰く、号令なり、
斧鉞(ふえつ)なり、
禄賞(ろくしょう)なり。」


国を治めるにあたって
一番大事なのは命令にある。
君主の命令が重きに
置かれている限り誰よりも
尊ばれる。

いくら国土が広かったとしても
国を良く思ってなければ
兵は勝つことはできないし、
民は進んで働こうとしないし
命令には従おうとしない。
こんな国は滅びるのだ。

広大な領地と、潤沢な資金
有能な人材は覇王となる前提条件
となる。
滅亡の条件は、道を踏み外すか
人心の離反にあると言える。

やってきたことは自身に跳ね返る
上昇しきればやがて衰退する。
人の心は余裕があれば油断するし
油断があれば怠けてしまうものだ。

昔の賢王は国を治めるのには
3つの器がいると言った。
3つとは何か?
1つに命令
1つに罰則
1つに賞することである。


「法家」の管仲らしい章ですね。
韓非子のように賞罰が
治めるうえで重要だと
言ってみえますね。

今は働き方改革が進んでますが
私ならば、まずは社員さんで
自身の待遇を考えてもらうべきだと
思うんですよね。
決断はリーダーでいいとは
思うんですが。
自身の事も分からないようでは
会社の事を考えてねなんていっても
無駄だと思うんですよね。

まずは、社員さんの生活から
考えてあげる必要がありそうですね。

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管子 軽重(けいじゅう)編 経済政策


「これを章(あきら)かにするに
物をもってすればすなわち物重し。
章かにするに物をもってせざれば
すなわち物軽し。」

「楚の黄金あるは、斉に菑石(しせき)
あるに中(あた)るあたなり。
いやしくもこれを操りて工ならず、
これを用いて善ならざるあれば、天下、
倪(げい)して是(み)んのみ。」

「国、塩なければすなわち腫(は)る
守圉(しゅぎょ)の国は塩を用うること
独り甚(はなは)だし」

「粟(ぞく)重ければ、万物軽し。
粟軽ければ、万物重し。
両者衡立(こうりつ)せず。」

「下はすなわちその囷京(きんけい)
を実たし、
上はもって上に給し君のためにす。
一挙して名実ともに在るなり。
民なんぞなさざらんや。」


物価は操るのは不可能です。
軽いうわさにも反応するからです。
物を集めておき、
天下の人を集める事が肝心です。

楚の黄金は斉の菑石の様なものです。
取り方や扱い方を誤っているので
国を富ますことが出来ず、人民に
恨みを買っている楚は国土広しといえ
おそるるに足りません。

斉で塩が取れます。それを戦時中の国へ
輸出してはいかがでしょうか?
塩が無くては病人が出ます。
戦時中ならばなおさらです。

穀物の物価があがれば、諸物価は
下がるもので、
諸物価高ければ、穀物が下がるのです。
この二つは両立しません。

大きな穀倉を作り穀物を
拠出するよう命じるのです。
人民のために国庫に穀物が集まり
穀物の物価上昇による恩恵で
農民の懐も潤うことでしょう。
総じて民も官も富むことになります。


今では、一般的であっても
やはりすごいですね。
仕掛けて待つこれが
神髄なのでしょうか。

用意しておいて命じる
結果を予測して準備する

これは、すごく重要な気がします。

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