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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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管子 乗馬(じょうば)編


「地は政の本なり。朝は義の理なり。
市は貨の準なり。黄金は用の量なり。
諸侯の地、千乗の国は器の制なり。」

「地、平均和調ならざれば、
すなわち政は正すべからず。
政、正しからざれば、
すなわち理むべからざるなり。」

「市はもって治乱を知るべく、
もって多寡を知るべし。
而も多寡をなすこと能わず。」

「貨尽きて而る後に足らざるを知るは、
これ量を知らざるなり。
事巳(や)みて而る後に
貨の余りあるを知るは、
これ節を知らざるなり。」


土地というのは政治の基本であり、
朝廷は社会の中枢であり、
市場の情勢は物資の供給状況を示す。
貨幣価値は経済動態の尺度であり、
千乗の国というのは軍備の基準である。

土地の価値を面積で
評価するのではなく生産条件で
評価するべきだ。
公正に評価できていれば
物資が豊富になり他国に
後れを取ることもない。

市場に出回っている物を観れば
その国の政治が上手くいっているのかが
判断できる。
市場は世論を反映したもので
勝手に作られたものではないからだ。

何かの計画で資金不足になるのは
予算計画がなっていないのである。
事業が終わった後に
資金が余るようでは節度ある
政治とは言い難い。



政治には計画が大事でマーケット理論
で判断し適切な計画を立てるべしと
言ってみえますね。

2000年以上前からアダムスミスの
見えざる手の事を説いている管仲は
凄いですね。

計画は1.6倍ずれるので
余裕を持って臨むべきだけど
余裕を持たせすぎるのもいけない
ということですね。


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管子 立政(りっせい)編


「事に臨みて民に信ぜざる者は、
すなわち大官に任ぜしむべからず。」

「徳厚くして而も位卑(いや)しきは、
これを過という。
徳薄くして而も位尊(たっと)きは、
これを失という。
むしろ君子に過(あやま)つも、
小人に失するなかれ。」

「卿相(けいしょう)、衆を得ざるは、
国の危うきなり。
大臣、和同せざるは、国の危うきなり。
兵主、畏るるに足らざるは、
国の危うきなり。
民、その産を懐(おも)わざるは、
国の危うきなり。」

「賢を上ぐるに等を過(か)さず、
能を使うに官を兼ねしめず、
有罪を罰するに独り及ぼさず、
有功(ゆうこう)を賞するに
専ら与えず。」


何かの役職に就ける時は、
他の者から信を得てないものを
用いてはならない。

徳があっても位が低いような者が
いたとすれば臣下を見誤っているので
あって君主の過失である。
徳が無いのに位が高き者が
いたとすれば臣下に騙されている
のであって君主の過失である。
君子を見抜けないとしても
恨みは少ないだろうが、
小人に騙されるようなことは
実害が大きいのであってはならない。

民心を掴んでおらず、
協力体制を敷いてない。
臣下に舐められている。
人民がまじめに働かない。
この4つが組織にあるときは
滅亡の危機ということだ。

賢人を登用する場合は、いきなり
高位の職に着けてはならない。
同時に2つ以上の職務を
兼務させてはならない。
罪を犯した者だけではなく
共犯者も罰する。
賞を与えるときは当人だけではなく
関係者一同に賞を与える。


人を視ることの大切さの章ですかね。
長い間視ないと難しいですね。
賢人を登用するに高位に着けては
の部分は少し疑問ですが、
兼務については納得です。
賞と罰の部分も
取り入れるべきですね。

陰の働きにはしっかり評価
したいものです。

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