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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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管子 牧民(ぼくみん)編 民を養うとは


「およそ地を有し民を牧する者は
務め四時に在り、守り倉廩にあり。」

「倉廩みつればすなわち礼節を知り、
衣食たればすなわち栄辱を知る。」

「上、度を服すればすなわち六親固く、
四維張ればすなわち君命行われる。」

「政の興るところは、
民心に順うに在り、政の廃るるところは
民心に逆らうに在り。」

「あたうるの取りたるを知るは、
政の宝なり。」

「民を御するの轡(たづな)は、
上の貴ぶ(たっとぶ)所にあり、
民を導くの門は、
上の先んずるところにあり
民を招くの路(みち)は、
上の好悪するところにあり。」


人を養う者は、四季を通じた生産計画を
立てて、経済の振興を図らねばならない。

生活する上での心配がなくなれば
周りへの配慮が出来るようになるし
衣食への心配がなくなれば
自己の人生を謳歌するだろう。

上に立つものが、
節度を持った振る舞いが出来れば
官民の結束が固まり、
礼、義、廉、恥の4つを重んじれば
命令は滞ることなく進めれるだろう。

政を発展させるには、
民の願いを察して叶えるところにあり
廃れるのは、民心に逆らうにある。

人民の求めるところを知るのは
政治の上での宝を得るに等しい。

人を御する上で大切なことは
上の大切にしている所であり、
人を導くには
上が率先して行っていることであり
人を招くのは、
上の人物が好んでいる人物である。


要するに、上に立つものが率先垂範
しなさいよということでしょう。
どんな組織でも、上に立つ人物
の鏡が組織の構成員を
作るということでしょう。

そのうえで構成員の
望んでいるものを考えて適切に
叶えていくのが
上に立つ者の務めということでしょう。

その次に指導理念として教化していく
ということですね。
韓非子は、上に立つなら
本心は隠すべきだと言いましたが
逆で広めていくべきである
ということでしょう。

行き過ぎてはいけませんが
ほどほどにどちらも
取り入れていきたいものです。

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管子(かんし)中匡(ちゅうきょう)編


「人に君たる者は、名をこれ貴しとする。
財いずくんぞ有すべけん。」

「善の不善を伐つや、
古より今に至るまで、いまだこれを
あらたむることあらず。」

「楽しみに沈む者は憂いに洽(あまね)し
味わいに厚きものは行いに薄し。」

「壮者は怠るなく、
老者はいやしくもするなく、
天の道に順うは、
必ず善を以って終わるものなり。」

「民これを愛し、隣国これを親しみ
天下これを信ず。これ国君の信なり。」


人をまとめるものは
名前を重んじてしかるべきだ。
財産などにかまけていてはいけない。

善いものが善くないものを討伐する。
古代から現代まで
変わらぬ真理でございます。

楽しみに溺れる者は心配事に悩まされ
美食にうつつを抜かせば政治が
疎かになる。

若いうちは懸命に働き、
老いても怠けることなく
天の道に順じていれば必ずよい
生涯を送ることが出来ると言われています。

君主が信頼されるとは、
人民から慕われ、隣国から親しまれ
そして天下の人から親しまれることを
言うのです。


この章では主に人の上に立つならば
油断するなと言って見えますね。
財産など小さな望みにうつつを抜かさず
望みは大きく天下を安んじよと
いうことでしょう。

分かってはいても楽とか
利益につられてしまったりとか
怠けたくなるものですよね。
私も実はそうなのです。
一歩ずつ進んでいきたいです。

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