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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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管子 権修(けんしゅう)編 


「民衆(おお)くして而も弱きは、
民とることなければなり。」

「地ひらけて而も国貧しきは、
舟輿(しゅうよ)飾られ、
台樹(たいしゃ)広ければなり。」

「天下を為めんと欲する者は、
必ずその国を用うるを重んず。
その国を為めんと欲する者は、
必ずその民を重く用いる。
その民を為めんと欲する者は、
その民力を尽くすを重んず。」

「地の財を生ずるは時あり。
民の力を用うるは倦(う)むあり。
而して人君の欲は窮まりなし。」

「一年の計は穀を樹うるにしくはなく
十年の計は木を樹うるにしくはなく
終身の計は人を樹うるにしくはなし。」


民がたくさんいるのに
弱いということは民に拠り所となる
者がいないということだ。

土地が広大であるのに国が貧しい
ということは、自身の宮殿に
金をかけていて
土地開発が遅れているからだ。

天下を治めようとするものは
それぞれの国に重きを置く。
国を治めようとするものは
民に重きを置く。
民を治めようとするものは
民を安んじることに重きを置く。

土地から財を得るには時を要する。
人民を使役するには
支持を得ることにあり。
だが、君主も人である以上
欲が出すぎないようにしなければ
ならない。

一年の安泰を求めるは穀物を
植えることに似ているし、
十年の安泰を得ることは
樹木を育てることに似通る。
生涯の安泰を求めるなら
人の育成を図るべきだ。


人民の支持、
人の育成が胆なのですね。
これを見るに下の者を大切に
して、ほどほどに使役し、
良い方向に教化しなさい。
それが、恒久に続く組織だ。
と言われていると感じました。
覚えておきたいですね。





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管子 形勢(けいせい)編 


「蛟竜(こうりゅう)は水を得て、
神立つべきなり。
虎豹(こひょう)は、幽を得て、
威、戴(おこな)うべきなり。」

「飛逢(ひほう)の間(ほまれ)は、
賓するところに在らず。
燕弱の集まりは、
道行くもの顧(かえり)みず」

「必得の事は、頼むに足らざるなり。
必諾の言は信ずるに足らざるなり。」

「君(くん)、君たらざれば、すなわち臣、
臣たらず。父、父たらざれば、すなわち子、
子たらず。上その位を失えば、
すなわち下その節を踰(こ)ゆ。」

「今を疑う者は、これを古に察し、
来を知らざる者は、これを往に視る。」

「巧者(こうしゃ)は余りあり。
而(しか)して拙者は足らず。」

「言いてふたたびすべからざるは、
君言わざるなり。
行いてふたたびすべからざるは
君行わざるなり。」


竜は雨の力を得なければ力が
出せず、虎や豹は山や谷に
潜んでこそだ。
君主にも保たねばならない
姿勢がある。

風で飛んでいるゴミを見ても
振り返ってまで見送る者は
いないであろう。
スズメやツバメが騒いだとしても
誰も気にはしない。
人を率いるのなら小さなことは
ほっておくべきだ。

この計画なら上手くいくなどと
いう事柄は、頼みにしてはいけない。
絶対大丈夫などという輩は
信用すべきではない。

君主が君主足る行動が
出来ていなければ臣下が
臣下であることを忘れる。
上に立つものが上に立つ
資格がないと判断されたときは
下のものが領分を超えてしまう。

現状が理解できないならば
昔の事から推察するがいい。
未来を予測できないならば
過去を振り返ってみるがいい。
異なるように見えて意外に
似通っているものだ。

天の道に乗っ取る者は成功するが
逆らうものは失敗が目に見えている。

一度言ったことをやることが
出来ないなら君主は
口に出すべきではないし、
一度やったことを続けられないなら
初めからやるべきではない。


振る舞いについての章ですね。
キーワードは
「言行一致」と「正道」でしょうね。

立場にふさわしい対応を心掛け
手本となっていく。
そうすることが人手不足にも
ならず、
発展していく国作りの
基礎になるんでしょうね。





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