韓非子 十過(じっか) 過ちには十種類ある⑨ 2018年09月21日 韓非子 0 9.忠臣の意見を聞かないこと 昔、斉(せい)の桓公(かんこう)は春秋五覇の筆頭となった。 かの有名な政治書のもととなった管仲(かんちゅう) の助けがあったからだ。その管仲も年を取り家に 引きこもるようになった。桓公は管仲を訪ねるとこう聞いた。 「不幸にしてこのままお前が復帰できねば誰を頼るべきか。」 …と。 「まずは公のお心はいかかですか?」と聞き返すと 「鮑叔牙(ほうしゅくが)ではどうか?」 「いけません。ヤツは強情、頑固そして凶暴です。強情では 人民を乱暴に扱います。凶暴なら働く気が起きません。」 「では、ジュチョウではどうか?」 「ヤツは宦官自分の体すら大切にできないものが 人民を大切にするはずないのです。」 「では衛の公子開方(かいほう)では?」 「向きません。衛は近いのに15年も帰っていません。 親すら大切にしないのです。公を大切に思うはずないのです。」 桓公はこの忠言を無視してジュチョウを補佐役にしてしまった。 3年後反乱がおきてついに殺されることになった。 周知を集めるとはよく言うけれど私も自身の意見に 固執してしまうな。(;'∀')相談大事ですね。 [0回]PR