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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

韓非子 十過(じっか) 過ちには十種類ある⑧


8.無力でありながら礼儀知らずな時

昔、晋の公子の重耳(ちょうじ)が恥をかかせた小国
に対しての対応の話。


晋の公子重耳は、母国から命を守る為、亡命途中、曹(そう)
の国に立ち寄った。
曹の共公(きょうこう)は、酒宴の席で服を脱がせて物笑いにした。
一緒にいた曹の臣下、シュクセンは次のように諫めた。
「晋の公子は、見たところただモノではありません。公の先ほどの扱い
は大変失礼です。国に帰った際は、恨みを晴らすでしょう。」
共公は聞き入れなかった。
同じく一緒にいた、リフキは悩んだ末、金銀、食料、宝玉などを携え、
使者のものに持たせ、重耳の労をねぎらった。

秦の穆公のもとにいて3年ののち、助けをもらい、晋の君主として
返り咲いた重耳は曹に攻め込んだ。
「シュクセンを差し出せ。奴は大罪を犯したので極刑に処する。」
リフキにも使者を出して次のようにこと付けた。
「以前の御恩は忘れていない。これから攻め込むがあなたの村は攻撃
しないので目印を出しておいてください。」…と。

今名もなき人物でも後に大成するかもしれない。の典型ですね。
万人に親切にした方が良いことがこれでわかりますね。

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