韓非子 十過(じっか) 過ちには十種類ある⑧ 2018年09月21日 韓非子 0 8.無力でありながら礼儀知らずな時 昔、晋の公子の重耳(ちょうじ)が恥をかかせた小国 に対しての対応の話。 晋の公子重耳は、母国から命を守る為、亡命途中、曹(そう) の国に立ち寄った。 曹の共公(きょうこう)は、酒宴の席で服を脱がせて物笑いにした。 一緒にいた曹の臣下、シュクセンは次のように諫めた。 「晋の公子は、見たところただモノではありません。公の先ほどの扱い は大変失礼です。国に帰った際は、恨みを晴らすでしょう。」 共公は聞き入れなかった。 同じく一緒にいた、リフキは悩んだ末、金銀、食料、宝玉などを携え、 使者のものに持たせ、重耳の労をねぎらった。 秦の穆公のもとにいて3年ののち、助けをもらい、晋の君主として 返り咲いた重耳は曹に攻め込んだ。 「シュクセンを差し出せ。奴は大罪を犯したので極刑に処する。」 リフキにも使者を出して次のようにこと付けた。 「以前の御恩は忘れていない。これから攻め込むがあなたの村は攻撃 しないので目印を出しておいてください。」…と。 今名もなき人物でも後に大成するかもしれない。の典型ですね。 万人に親切にした方が良いことがこれでわかりますね。 [0回]PR