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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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韓非子 十過(じっか) 過ちには十種類ある⑦


7.長く本拠を空けていることの危険性

遠方に旅行していると気に入って帰りたくなくなる
そんな経験ありますよね。それがリーダーだったら
どうなるのかというお話。


昔、田常(田成氏)は遠方の海岸へ出かけるとあまりの
美しさに感嘆し帰りたくなくなってしまった。

そこで田常は部下に対し、「帰るといったものは殺す。」
と命令を出した。
それに対して顔琢スウ(がんたくすう)は次のようにいさめた。
「ここが気に入られたそうですが留守の間に乗っ取ろうと
するものが現れたらどうなさいますか?もはや楽しみどころでは
ないですよ。」と…。
命令にすぐさま逆らったのに怒った田常は、矛を構え殺そうとした。
すぐさま、首を差し出しながら言った。
「昔の暴君は忠臣を殺して国を失ったのです。
桀(けつ)は関竜逢(かんりゅうほう)を殺し、
紂(ちゅう、殷王朝、最後の王)は比干を殺しました。」
「3人目の暴君と忠臣になりましょうか?」と…。

田常はほこを投げ捨てて国へと急ぎかえった。3日後に
謀反を企んだものがいたと聞いた。国が滅ぶギリギリであった。

公私の分別が大事だということですかね。私自身も弱く
楽な方に流されがちです。始めるのは簡単ですが続けるのは
難しいものですね。

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