韓非子 十過(じっか) 過ちには十種類ある⑦ 2018年09月20日 韓非子 1 7.長く本拠を空けていることの危険性 遠方に旅行していると気に入って帰りたくなくなる そんな経験ありますよね。それがリーダーだったら どうなるのかというお話。 昔、田常(田成氏)は遠方の海岸へ出かけるとあまりの 美しさに感嘆し帰りたくなくなってしまった。 そこで田常は部下に対し、「帰るといったものは殺す。」 と命令を出した。 それに対して顔琢スウ(がんたくすう)は次のようにいさめた。 「ここが気に入られたそうですが留守の間に乗っ取ろうと するものが現れたらどうなさいますか?もはや楽しみどころでは ないですよ。」と…。 命令にすぐさま逆らったのに怒った田常は、矛を構え殺そうとした。 すぐさま、首を差し出しながら言った。 「昔の暴君は忠臣を殺して国を失ったのです。 桀(けつ)は関竜逢(かんりゅうほう)を殺し、 紂(ちゅう、殷王朝、最後の王)は比干を殺しました。」 「3人目の暴君と忠臣になりましょうか?」と…。 田常はほこを投げ捨てて国へと急ぎかえった。3日後に 謀反を企んだものがいたと聞いた。国が滅ぶギリギリであった。 公私の分別が大事だということですかね。私自身も弱く 楽な方に流されがちです。始めるのは簡単ですが続けるのは 難しいものですね。 [0回]PR