中世になるとキリスト教が繁栄します。
よっていかに宗教的な思想と
哲学を融合させるかが
優先されます。
まず注目するのは、
アウグスティヌスと
トマス・アクィナスです。
アウグスティヌスは、
プラトンの2元論的世界観
(世界とは理想と現実の
2つに分別される。)
という考えを、トマス・アクィナスは、
アリストテレスの目的論的世界観
(現実に存在する可能性で
理想に向けて成長する。)
という考えをキリスト教世界に
広めました。
注目すべきは、
宗教と反発するのではなく
同じなのだという意見で
広めたということです。
つまり、両者とも真理
の追究という面で整合してる
と説いたのです。
その後、ルネサンス期になり、
人間性とはという課題が出た時、
哲学は注目を浴びます。
ルネサンスは、フランス語で
復興や再生を意味します。
芸術面の印象が強いですが
(レオナルド・ダ・ヴィンチ等)
人間性の復興という
意味合いが濃いです。
その後、ピコ・デラ・ミランドラは、
人の自由意思が可能性を
広げると説き、
マキャベリは、
人の本質を突いた現実主義的な
政治思想を説きました。
こうした人間賛歌的な
思想から現代的思想へと
移行します。
人間賛歌とは簡単に言うと、
「人って可能性に
あふれてるし凄いよね、
人って素晴らしい」
っていう思想の事です。