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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

墨子 節葬(せっそう)編 葬儀は簡略化せよ


「仁者の天下のために度るや
これをたとうるに、
もって、孝子の親の為に
度るに異なるなし」

「厚葬を計るに、多くの賦財(ふざい)
を埋むる(うずむる)をなすものなり、
久葬を計るに、久しく事に従うを
禁ずるをなすものなり。」

「これをもって富を求むるは
これ例えばなお耕を禁じて
穫を求むるがごとし。」

「人その良くするところをなし、
もってこもごもあい利するは、
これ聖王の法なり。」




仁の心ある権力者が
天下の為に尽くすというのは
親に尽くす
孝行息子のようなものだ。

手厚く死者を弔うというのは
多くの私財を使うことになるし
長々と喪に服するのは
生産活動を禁じているようなものだ。

以上のような状態でいながら
国を富ませようなどというのは
畑を耕すなといっておいて
収穫はまだか?と聞くようなものだ。

人の生活するに
よりよい方法を模索して
決定し、お互い良くしあう
これこそが聖王の説かれる道に
合致するということだ。


最初みたときは死人を
蔑ろにせよということか?
と思い反感をもったのですが
違いましたね。( *´艸`)

昔は儒教が主流でかなり
複雑な弔い方だったようです。
一切仕事をせず、泣いて喪に服し
立ち上がるときは手を貸してもらい
歩くときは杖を使用したようです。
柩には調度品や金銀を入れ
親、妻、嫡男の場合は3年、
叔父、伯父、兄弟は1年
親類縁者は5か月
などと細かく決まっていたようです。

確かにそれだと大変すぎますね。
まあ半分日本でも〇回忌みたいに
法事とかやりますね。
墨子も祀りは絶やすなと言っています。
簡素化し分かりやすくする
そうすることが国を富ませると
いうことと死者を祀る
残ったものの負担を減らす
これが上策といわれてます。

よくよく読むと日本の方式は
墨子方式なんでしょうか?
もちろん宗教に
よりけりでしょうが。

近年ではドライブスルー
お焼香なんていう
ぶっ飛んだものも
出てきていますね。
どこまでの簡素化がいいか
微妙ですが現代でも
比較的身近に感じる
お話ですね。( ゚Д゚)

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