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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

孟子 公孫丑(こうそんちゅう)編 呼びつけ出来ない臣下を持つ


孟子が斉に居たころ斉の宣王(せんおう)を
訪ねようとしていた。
その時の孟子と公孫丑と景丑氏のお話



孟子が宣王を訪ねようとした矢先、宣王は使者を寄こし
「こちらから伺うつもりでしたが、風邪をひいて
外出できません。もしおいで願えるなら政庁には
出ますので、そこでお目に掛からせて
もらえませんでしょうか?」

孟子は「残念なことに病気しております。参内は出来ません。」
と答えた。
ところが翌日になると、東郭氏(とうかくし、斉の大臣)を
弔問しようとした。

公孫丑は「昨日、病気で参内を断りながらお出かけとは
いかがなものでしょうか?」

「今日はもう治った。弔問に出かけても支障あるまい。」

孟子が出かけた後、宣王の使者が医者を連れて見舞いに来た。
公孫丑は
今日は体調が戻った為、参内しました。と言っておいて
孟子の帰りを待ち受け
「このまま参内してください。」と部下に言わせた。

困った孟子は景丑氏(けいちゅうし、斉の大臣)のところで
宿を借りた。
「父と子、王と臣下は人として重要なものです。
父と子は愛し合うことが、君主と臣下は尊敬しあうことが
一番であると思います。見たところ、王は先生を
尊敬してると見えますが、先生は王を尊敬してないのですか?」

「これは心外です。私は堯、舜の道を説き仁義を
王に対して説いております。
私は最も王を尊敬している者です。」

「そうではなく、父に呼ばれれば「はい」と言って立ち上がり
君命あれば、馬車の支度を待たず駆け付けよ」
という言葉もございます。
「先生は、訪問なさる矢先であったのに王命を
聞いてやめられた。どうも礼に合わない気がするのですが。」

「世の中で尊とまれているのは、”爵位””年齢””徳”です。
朝廷では爵位が、世の中では年齢が、一大事業では徳が
尊ばれるのです。爵位があるからと他2つをバカにできません。」

将来大事業を行う君主には呼びつけ出来ない臣下が必ず
いるものです。相談事があるときは君主の方から
出向かねばいけません。
それほど理解ある君主であればこそ
臣下も一緒にやる気になるというものです。


現在で言えばツンデレになるんでしょうか?(;'∀')
まあ孟子ほどの人物だから言えたんでしょうね。
確かに、軽んじられて休日に電話一本で呼び出される
とかはムカつきますもんね。( ´∀` )
人材関係はいろいろ記事にしましたが、
「リーダー側に敬う気持ちがないといけない」
ということなんでしょうね。
確かに下からは敏感に感じますもんね。(;'∀')
まずは敬えるポイントを見つけ、相手の
良いところを発見できる能力を磨くべきなんでしょうね。

そうしておいてから、相手を敬うを忘れないように毎日を
過ごすということでしょうか。
部活動とか経験すると得てして年上が絶対みたいな
感じになりがちですね。
私自身がそういう価値観をぶっ壊す必要があるみたいです。
どうしても年下とか新入社員を自分よりできないのでは
とか感じてしまい、対応にも出てしまったりしています。
発見し、敬う。そしてそれを伸び伸び生かせる環境を
整えるこれがリーダーシップかも知れません。( *´艸`)

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