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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

孟子 離婁(りろう)編 本当の教育とは


相手をみて教育を施すことの重要性

弟子を選ぶとは…企業教育とは違うかもですが
教える方としてはこういうことも意識したいな
と思ったので取り上げました。

逢蒙(ほうもう)は上古の蛮族の首領で弓の名手の(ゲイ)を
自分より上はゲイだけだと確信しゲイを殺した。

この故事を孟子は批判した。
「ゲイにも罪がある。教える人物を誤った。」


鄭君(ていくん)が子濯儒子(したくじゅし)に命じ
衛(えい)を攻めた時の事。衛はユ公之シ(ゆこうしし)
に命じ撃退した。

子濯儒子は敗走時持病で弓を引けなかった。
「私を追撃するのはだれか?」と御者に聞いた。
御者は「ユ公之シです。」と答えた。

「ならば、命拾いじゃ。」
「どうしてですか?相手は弓の名手ですぞ。」

「あやつは、尹公(いんこう)から弓を教わった。
尹公にはワシが教えたのだ。尹公は礼儀正しい男であった。
弟子にも礼儀正しい男を選んだに違いない。」

そうこうしているうちに、ユ公之シは追いつき質問した。
「何故、得意の弓で私に相対さぬのでしょうか?」

「持病で弓が引けぬ。」

「私の師は尹公です。尹公は貴方を師としている。
貴方の弓であなたを殺すのは忍びない。
しかし、君命を報じながら無視は出来ん。」

そういって、弓を4本抜くと矢じりの部分を地面で叩いて
刺さらないようにしてから放つと引き上げた。


お互いに敬意を表している感じがしてこの故事
は個人的に好きですね。( *´艸`)
しかも間接的に知っているだけで師の師だから
私にとっても師である。
とはなかなか言えませんよね。

相手をお互いに敬うとてもいいですね。
少し配慮に欠ける対応が私にもありますので
気を付けたいものです。

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