孟子 離婁(りろう)編 本当の教育とは 2018年10月15日 孟子 0 相手をみて教育を施すことの重要性 弟子を選ぶとは…企業教育とは違うかもですが 教える方としてはこういうことも意識したいな と思ったので取り上げました。 逢蒙(ほうもう)は上古の蛮族の首領で弓の名手の(ゲイ)を 自分より上はゲイだけだと確信しゲイを殺した。 この故事を孟子は批判した。 「ゲイにも罪がある。教える人物を誤った。」 鄭君(ていくん)が子濯儒子(したくじゅし)に命じ 衛(えい)を攻めた時の事。衛はユ公之シ(ゆこうしし) に命じ撃退した。 子濯儒子は敗走時持病で弓を引けなかった。 「私を追撃するのはだれか?」と御者に聞いた。 御者は「ユ公之シです。」と答えた。 「ならば、命拾いじゃ。」 「どうしてですか?相手は弓の名手ですぞ。」 「あやつは、尹公(いんこう)から弓を教わった。 尹公にはワシが教えたのだ。尹公は礼儀正しい男であった。 弟子にも礼儀正しい男を選んだに違いない。」 そうこうしているうちに、ユ公之シは追いつき質問した。 「何故、得意の弓で私に相対さぬのでしょうか?」 「持病で弓が引けぬ。」 「私の師は尹公です。尹公は貴方を師としている。 貴方の弓であなたを殺すのは忍びない。 しかし、君命を報じながら無視は出来ん。」 そういって、弓を4本抜くと矢じりの部分を地面で叩いて 刺さらないようにしてから放つと引き上げた。 お互いに敬意を表している感じがしてこの故事 は個人的に好きですね。( *´艸`) しかも間接的に知っているだけで師の師だから 私にとっても師である。 とはなかなか言えませんよね。 相手をお互いに敬うとてもいいですね。 少し配慮に欠ける対応が私にもありますので 気を付けたいものです。 [0回]PR