荀子 富国（ふこく）編 言葉と要約

「賞行われざれば、すなわち賢者を
得て、進むべかざるなり。
罰行われざれば、すなわち不肖者を
得て、退くべかざるなり。」

「時に赴き功を遂げんと欲せば、
すなわち和調累解せば（わちょうるいかいせば）
疾に急ぐよりも速やかなり。
忠信均弁（ちゅうしんきんべん）ならば
賞慶（しょうけい）よりも説（よろこ）ばる。」

「下貧しくば、すなわち上貧しく、
下富まば、すなわち上富む。」

「強暴の国に事うるは難く、
強暴の国をしてわれに事えしむるは易し。」

賞を出すことが出来なければ、
能力が有る者を昇進させることもできないし、
罰を与えることがなければ、
軽んじられ、罪を犯す者が増えるだろう。

事業を行おうとするならば、どんなに急ぎでも
人民の酷使などせず、いたわりをもってし、
逆に余裕ある事業でも計画通りに進ませるものだ。
褒章で釣るよりも、誠実で公正な態度で臨む方が
歓迎されるというものだ。

人民が貧困であえいでいるうちは、
王も貧しくなるに決まっているし、
人民の持つ富が豊かになれば、
王も自然に豊かになるというものだ。

強暴な大国に従属するのは、
難しい。何故なら、欲にはキリがないから
宝物や領土を送って和を求めても際限ないし、
同盟条約など紙屑同然だ。
逆に強暴な大国を従わせるのは簡単だ。
こちらが小国であっても、誠実で公正な態度で
政治を行えば、内部がととのう。
各々の政務に死力を尽くすし、相手を
怒らせたりしない。だから遠方の国も
敬意を払うし、味方が多い。
財貨や物資が唸るほどあるし、軍隊も強い。
勝手に強暴な国が滅ぶのを待つだけでよいのだ。


タイトル通り政治の仕方ですが、
会社だとしても見るべきものが多いですね。

１つ目、賞罰の基準をしっかり持って功には
賞を罪には罰を徹底させよということですね。

２つ目、確かに人の好悪により意見が
採択されるならやってられないですし、
ご機嫌取りだけが
出世するならだれも学ばず会社自体も
成長しませんよね。

３つ目、私もこの世の中と会社は
「ジェンガ」のようなものだと思う。
利益を貪るのはジェンガのゲームを
進行するようにいずれは倒れる。
まずは、土台を広く大きくし頑丈な
モノにしてから社会からの恩恵を受ける
こうしてビジネスをしなきゃなと思う。

４つ目、「柔をもって、剛を制す」ですね。
私自身怒りを顔に出してしまうという
子どもなところがあるんですね。
気を付けねばいけませんね。(;'∀')