韓非子 備内 油断するな人とは何が善か時に代わる 2018年09月12日 韓非子 1 リーダーの死によって利益を得るものが多くなれば その命は危ないのである。 部下はリーダーと血縁関係ではない。リーダーの権力に抑えられているだけだ。 したがって部下は隙あらば付け入ろうとリーダーの本心を窺っている。 自分の子を盲信すると腹黒い部下は、リーダーの子供を利用しようとする。 季タイ(りたい)は、趙の恵文王に仕えて、王の父である武霊王を餓死させた。 自分の妻を盲信すると、腹黒い部下は、リーダーの妻を利用しようとする。 優施(ゆうし)は、晋の献公(けんこう)の愛妾 麗姫(りき)に仕え、 世継ぎを殺し、麗姫の子どもを擁立した。 それだけではなく、妻自身が夫の死を望んでいるのかもしれない。 男は50になっても色好みは衰えない。女は30になると色香は衰えてくる。 妻は猜疑心にとらわれる。お家騒動というものは時とともに来るのである。 今の世の中でも同じことが起きてますよね。人間の本質は多かれ少なかれ 利益によって動いてしまい、その時によって何が善か変わってしまうもの。 「用いるのならば、信をもってして用い、信を持てないものは、用いるな。」 と言いますが、核心を突いたドキリとする考察ですね。 リーダーや資産家だけでなく、日常に秘かに住む魔物は人かもしれません。 [0回]PR