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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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恨みに報いるに徳を以ってす。


旧怨に捉われたりするのではなく
善意の対応が良い。
とする老子の言葉。


孔子は、恨みには直でもって
つまり理性で対応し、徳には
徳で対応するのが良い。

老子は、恨みにこそ徳で対応せよ
と言われてます。

どちらも素晴らしいですが
にくい相手にまで徳でもって
とは相当な修行がいりそうですね。

大きすぎて眩しい意見ですが
そういう人物を目指して
いきたいものですね。

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恨み骨髄に徹す。


秦の穆公(ぼっこう)は重臣の
意見を聞かず遠征軍を出した。

既に防備を固めているという話を
土地のモノから聞いた将軍は
標的の晋国首都ではなく、
晋の属国滑(かつ)
を攻め滅ぼした。
報に激怒した晋国王は待ち伏せで
秦国軍を完膚なきまでに叩き
将軍3人を生け捕りにした。

晋の襄公(じょうこう)の母は
秦の公女であったため
将軍を助けたいと次のように
息子である襄公に言った。


「今しがた捕らわれた将軍は父の
命に逆らい勝手をしました。
父は今、恨み骨髄でございましょう。
どうか父に存分に
処罰させてはいかがでしょう。
我が国での処刑では
秦に恨みを買いましょう。」

この助言で3人の将軍は解放され
秦に戻った。
さすがは名君と言われる穆公。
喪服で郊外まで自ら出向き
3人に謝罪し、
罪は我1人にあるとして
復職させた。3人はますます
穆公に忠義を尽くしたそうだ。


責任逃れをするような輩とは
やはり違いますね。
見た瞬間、復讐だと思ったら
いい話?でした。

普通に開放してなんて言っても
出来ないところをこんな予想外
な方法で来るとは
思いつきませんでした。

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