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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

西洋社会で資本主義が発展した
理由をプロテスタンティズム
(*1
の禁欲的生活態度から
生まれたものであるとする、
マックス・ヴエーバーの著作。
1905年刊行。

ヴエーバーの分析によると人は、
より多くの報酬を得ようと
するのではなく、
習慣的な生活を続けるために
必要なものを手に入れよう
とするのだというのです。
西洋近代の経営者は
プロテスタントが多いと
いうことが統計で
分かったのです。
そのなかでも、
カルヴィニズムの予定説に
着目します。

予定説とは、救済されるか
どうかはあらかじめ神に
よって決められている。
とする考え方です。

救済されるために職業への
勤勉さが利潤を生み、
禁欲的生活が美徳な教え
によって資本が蓄積される。
これによって帰結的に
資本主義の形成に至った
と分析しています。

それを彼は「資本主義の精神」
の意味を持つ「エートス」に
よって描いているのが
本書になります。

エートスとは、
今風に言えば
倫理的雰囲気とか
思想的雰囲気といったところ
でしょう。

現代日本でも、
バブルがはじけて
苦労したのでかなりの
利益を積み増しており
使われていない企業の
「余剰資金」が問題視
されたりしますね。
貯金が美徳の日本と
通じるところもある
のかもしれません。

 

1…プロテスタンティズム
…16世紀西方キリスト教に
おける宗教改革の原動力
となった宗教理念等のこと。
大きく分けて2つ。
信仰主義と聖書主義の
2点に要約されることが多い。

信仰主義…
救済における神の絶対性と
直接性を主張するもの。

聖書主義…
神の言葉が絶対的な立場を
占めるので、伝統、
教会聖職者の人的権力への
批判等。

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資本論 マルクス

余剰価値の搾取により、
労働者が疎外されている
という資本主義の矛盾を
訴え社会主義への移行を
促した、マルクスの著作。
1894年刊行。

マルクスは資本主義の矛盾
に対して平等な社会主義を
構築することを唱えました。
人間がつぎ込んだ労働の量
によって商品の価値が
決まると言います。
これを「労働価値説」
と言います。

例えば工場では生産手段を
資本家が提供し、
労働者がそれを使って
商品を生み出し、
対価として賃金を
受け取ります。
この時設備投資による
生産性向上によって
どんどん減少します。

そうすると労働者の数も
減らされますし、
生産にかかる時間も
減るので賃金も減ります。

その一方資本家は余分に
生産できた分の利益を
自身のものにできます。
これを「剰余価値」
といいます。
これは対価である賃金を
搾取されていると言います。

まずは、生産された商品は
資本家のものになるので
商品から「疎外」されます。

次に、分業されて資本家の
命令で労働に従事します
から労働からも
「疎外」されます。

これを抜け出すためには、
生産手段をみんなで共有し
みんなで分けるという
仕組みにしなければ
いけません。
このように資本主義には
矛盾があり社会主義への
移行をすることが
良いのだとマルクスは
主張しています。

そう考えると株式投資は
資本論的なものでしょうか。
日本の終身雇用や月給制も
この資本論をヒントに
した資本主義への抵抗
かも知れません

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