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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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精神現象学 ヘーゲル

意識が経験を通じて発展し
最後はすべてを見通す
絶対知にまで上り詰める
様子を描いたヘーゲルの著作。
1807年刊行。

まずは、A意識、B自己意識、
C理性に大きく分かれます。
その後Cの段階の中に、
AA理性、
BB精神、CC宗教、
DD絶対知の4つに分けられます。

Aの意識がもっとも低い段階
とされます。
自己と対象はあくまで
主観的なものであると
思い込んでいるからです。
客観的な真理と関連付けて
いるのは自己に他なりません。
それを知ってBの自己意識

へと移行します。
自らが真理を証明するために
対象が必要だと気が付きます。
自らと対象との統一体で
あるC理性へと発展します。

AA理性の中で、
自然的世界の中でも理性が
本質であると述べています。
BB精神のなかで歴史的世界
でも通用し、CC宗教で、
神と理性が和解すると
述べています。
DD絶対知では、
CCの中での神の本質が
自身とも同じであると
悟り絶対知という終着駅に
至るのだと述べています。

 

A○○の時は××するのが常識だ。
→そうなんだ
→それが一致しない対象に遭遇する。

B自身の時は▲▲だよな。
→常識は違うかも…。
→証明するにも例をあげなくちゃな…。

CAA)今の世の中で例えば
〇〇や□□の時は、
▲▲の方が一致するのではないか。

CBB)過去を振り返って
みてもやはり▲▲のほうがいいよな。

CCC)宗教上の教えでも
合致しそうかな。

CDD)やはり〇〇のときは、
▲▲が常識だ。
××するのは間違ってる。

 

このように常識を疑うにも
対象と経験が必要だと
述べているのが精神現象学です。
それが現状把握や過去、
自身の信じている宗教に
照らして考える必要が
あるということですね。

まとめとして「様々な角度から
物事を考えよ」ということです。

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純粋理性批判 カント


人間の理性による認識は
どこまで可能になるのか?
を分析したカントの代表作。
1781年刊行。

この本は、形而上学
(けいじじょうがく)
1解説は下記に。
の概略図を作る為に
書いたとされます。

カントに因れば一切の思考は
「直観」によって生まれる
とあります。
対象がある仕方で意識に
触れることで意識します。
受け取れる能力を「感性」
と言って直観につながります。
思考途中に「悟性」

(ごせい)によって思考され
理解に至ります。
2つの段階に分けて物事を
理解するのです

〇感性…物事を時間と空間軸で
認識する。いつ、どこでなど。

〇悟性…どんなジャンルかを
認識する。勉強会がある。など。

このような思考は経験に
よってカテゴリー分けされた
世界を作っているにすぎません。

これ以上は「理性」によって
判断され人それぞれに
意見が変わります。
理性の限界を探ると
すれば必ず二律背反状態
(*2)になるのだと
述べています。

自身の話はどんなに
頑張っても2割くらい
しか伝わらないそうです。
話し合っても平行線を
たどって決着が
つかないのはこういう
ことかもしれませんね。

1…形而上学
(けいじじょうがく)
…世界の存在の根底の原理の
追究、神や霊魂まで
研究対象とした学問。
第一哲学の事。

2…二律背反
(にりつはいはん)
…例:「私は嘘しか言わない」
のようにどちらとも
とれるようなこと。

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