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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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道徳感情論 アダム・スミス

社会の道徳秩序や繁栄は
「公平な観察者」の同感に
よって創られると説いた
アダム・スミスの道徳哲学。
1759年刊行。

アダム・スミスは、
市場は神の見えざる手で
回っているという
「国富論」を著したことで
有名ですね。

実は、道徳哲学者としての
顔もあるのです。

まずは、人間の本性の観察から
始めました。
人間というのは自身への
配慮する生き物であると
いうのです。
つまり「利己心」ですね。
同時に他人に対しても
同じように「同調」すること
が出来てそれによって
社会が繁栄していくのだと
説いています。

ただし、ここでの同調は
主観ではなく自身が
所属する集団による
ところの一般的諸規則に
よって決められるもので
生まれつき持っているもの
ではないというところです。

所属する集団によって
一般的諸規則が違うので
集団次第だとも取れます。

誰しも野心や虚栄心を
持っており、
自らの地位や富を
追究しようとします。
やり方は、その集団で
推奨されるやり方に
同調すると言うのです。

こうして「自身の利己心」
「同調」「所属する一般的規則」
によって社会の繁栄を
もたらすので
市場と
同様に「神の見えざる手」
が道徳にもあるの
だと結論付けています。

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「自由論」 J・Sミル

他者への危害を及ぼす時のみ
個人の自由の規制を
するべきでそれ以外は
個人の判断に委ねるべきだ。

とする「危害原理」を主張した。
JSミルの代表作。
1859年刊行。

基本的な自由は人間
にとって不可欠なもので
それが保証されて
いないようでは、
自由の国家とは言えない。
国家の権力からの自由と
いう考え方です。

一番視るべきは、
「多数決の暴政」に
言及している点です。
民主主義とは
一見聞こえが良いもの
ですが
民衆による統治は、
少数派の意見を
常に黙殺します。
社会的世論での
圧力や差別が起こると
予見しているのは、
現在にも通じる点が
ありますね。

個性を殺させ、
画一化させていき権力に
よる暴政よりも本質的には
危険なものとして
挙げられています。
個性を守ることを
最大の課題としています。

そこでミルは、
正常な個人への干渉の
基準として「危害原理」
を定めています。

まずは、判断基準として
「自分自身を守る行為」、
「他者に対する行為」の
2つに分けています。

他者に危害が及ばない
限りは最大限個人の
個性を大事にしよう。

それが社会という
集団の中にある自由の形
であると述べています。

また他にも「功利主義論」
も著作しており
これにも個人一人の
快楽ではなく快楽の質を
上げるべきだ。

つまり他者貢献による
幸福の実現こそ快楽と
すべきという素晴らしい
「功利主義」となっています。

ただ他人にも自身の枠内での
幸福を強制するのではなく
「危害原理」に基づく判断を
せよと一貫した主張を
しているのが、JSミルです。
この危害原理を11つに
当てはめて判断するのが
難しいですよね。
出来る限り考えて
判断するつもりでいます。

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