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中国古典に学ぶ 兵法の現代活用

現代で様々な兵法を活用すれば活躍できそうですよね。 あまり書いている人いなさそうなのでさまざまな兵法書、 政治書から生き方を読み解き感想を添えています。 自分で書きながらアウトプットするためのブログです。 1記事1~3分で読める位にまとめてあります。

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君主論 マキャヴェリ

理想の政治を実現するために
君主がとるべきとされる姿を
リアリズム的な観点から描いた

マキャヴェリによるリーダー論。
1532年刊行された。

前後半の2部制に分かれています。
前半部分では「君主政体論」
つまり君主制についての分析が
行われています。
2つのタイプがあり
「世襲制君主」と「新興制君主」
であって対応が異なるのだと
言います。世襲制君主はすでに
制度や伝統があるのだから
守るだけでやっていけます。

新興制君主はすべてをゼロから
築くので困難があると言います。
大切なのは「強制する」こと。

その原動力となるのが軍隊であって
「良き軍隊のなきところには
良き法はあり得ない。」
との主張がなされています。
強引なタイプが好きそうですが
浅い理解の活用は危険そうです。

後半部分では君主が持つべき素質に
ついての持論を展開します。

必要なのは「冷酷さ」であって、
慈悲深さが無秩序を
生みかえって悪くなるのだと
主張します。

これはその通りかもしれません。
「愛されるよりも畏れられる方が
望ましい。」

必要な時は、
悪を行ってもいいのだと言います。
最小限の犠牲によって秩序を守るが
肝要との一貫した主張で
締めくくられます。
マキャヴェリは君主には
「キツネのように狡猾で罠を
避けて身を守り、

獅子のように他の動物に
負けることのない力を
身につけよ。」
との激励をおこなっています。

半分賛成で半分反対でしょうかね。
自身や組織を守るために
知識を高いレベルで保有する
そして
高めていくように
しなければならない。
これには賛成します。

罰は賞があってはじめて
効力が生まれます。
片方だけでは意味をなさない
気がします。
近年の
労働環境の悪化も
これをそのままとらえた
結果かもしれません。

面白いのは、
理想政治の為が入り口な事です。
誰だってよい組織にしたいと
尽力するものです。

やり方もいろいろですね。

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ニコマコス倫理論

共同体での生活で学ぶ中庸こそが
幸福に生きるための倫理である。
と発表したもの。

地球の外周を初めて計算した
数学者としても有名な
アリストテレスが
紀元前4世紀ごろに
書いたとされる。

まず、最高善とは何か?
という問いかけを行います。
それは、集団生活の中で
行われるしつけなどで

身に着ける徳。
「中庸」であると説きます。
つまりは、怒りっぽいのと
無表情は両極端であり、
集団の中の中庸は温厚さである。
またそれが徳であり、
幸福になる為の条件だ。
自身の行動次第である。

と続きます。

その徳は知性とは異なり、
学習ではなく集団の中に
おいてしか身に着けられない。
身につくと自制心が発揮される。
人の行動は3つの要因に
よって決定されるとし、
(欲望、気概、理性的願望)

自制心があると理性的願望で
行動できるのだと言います。

自制心とは理性が働くのだから
その人自身の知性によって
変わります。
その知性も2種類に分別できる
のだと言い、
理論的な「理知」と実践的な
「思慮分別」であるのだと説きます。

理知とは、
行動する前に確認しようかなと
一呼吸おく行為で、
思慮分別とは、
正義か悪かを見極める
判断力だと言います。
正義は公平であるのが
前提で実現できるのが
善であると
締めくくられています。

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